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もともと私は、メディカルフィットネスクラブでのマネージメント経験が長く、大学を卒業後、病院に勤務し、予防医学の観点から、“薬や病院に頼らない健康づくり”という運動指導業務に携わってきました。そこへ熱心に通い、トレーニングに励んでいるメンバー様はスポーツ医科学に基づいた運動をすることにより、やがて効果が出てきます。フィットネス業界は「装置産業」といわれるように、ほぼインドアに特化されています。インドアに限定されると、運動への動機や目標は体脂肪や周経囲などの数値に求めざるをえません。数値は運動効果が最もわかりやすい一方、達成してしまえば継続する必然性はなくなってしまいます。しかし、予防医学の観点からは「継続」こそが重要課題であります。

他方、私は趣味でサーフィンを長年続けています。トレッキング、ウォーキング、カヌー、サイクリングなどは世間一般には“レジャー”の領域になるかと思いますが、こういったレジャーを運動の動機とすることで、目的は「楽しさ」「心地よさ」となり、多くの方が「生涯スポーツ」として取り入れています。つまり、数値だけではなく、従来のフィットネスとレジャーの中間のポジション、安全で運動効果もありさらに継続できる楽しさを加えたのがアウトドアフィットネスの本質です。

アウトドアフィットネスの事業化に際して、最も必要なのがインストラクターの育成であり、アウトドアフィットネスの理念を理解してもらうことです。どんなに売れっ子のインストラクターでも自然の魅力を伝える能力や意識がなければ、会員のモチベーションを維持させることはできません。加えて、メディカルフィットネスやアウトドアのリスクマネジメント、救命救急(AEDなど)の知識はビルに例えると地下1階です。表には出ませんが、アウトドアフィットネスでは最も必要な基盤となります。

アウトドアフィットネスにおける究極の理想は「自分のいのち」を考えることが、「社会のいのち」につながり、さらには「地球のいのち」をも救うムーブメントになってゆくこと。つまりアウトドアでの健康増進が「自然を守ろう」という環境意識につながり、環境保全に広がっていくことです。

健康増進、地域活性、環境保全という3つのテーマの融合をはかり、各地で、その地域の特性を活かした、「地域ならではのフィットネス」が広がり、日本が、そして世界が、健やかで豊かな未来へなっていくことを願います。

株式会社BEACHTOWN
代表取締役

黒野崇